2007年9月5日水曜日

みんないい人。

 本日は快晴。
 写真の世界ではピーカンという風景写真を撮るには絶好の日和ですが、先日OSを再インストールしたばかりなので、夜通しシステムの修復に勤しんでおりました。
 おかげで昼夜逆転状態。もうすぐ大学も後期が始まるというのに、こんな状態ではちと心配になってきますねw

 さて、ドライバのインストールやらチューニングについてダラダラと記事を上げてもいいのですが、今回は珍しくマンガの紹介でもしてみましょうか。

 マンガは借りるか立ち読みで済ませることが多く、ほとんど買ってまで読むことはしないんですが。
 イーバンクの口座を開いたために同銀行内での振り込み手数料がかからなくなったのをいいことに、またもやヤフオクワールドへダイブ! ってなもんですよ。

 そんなわけで今回めでたく購入したのは鈴木ジュリエッタさんの「カラクリオデット」であります。

  

 ああ、見ての通り少女マンガです。
 しかも天下の白泉社が出版する花とゆめCOMICS。
 いやー、実に「パタリロ!」以来ですね。

 表紙に描かれた接続コードを頭に付けた女の子こそ、この物語のヒロインである吉沢オデット。

 彼女は吉沢博士によって作られたロボット(ヒトに似せて作られているので、ここではアンドロイドと呼びます)で、自我と感情をプログラミングされています。

 ある日、テレビを見ていたオデットは、自分はヒトに似せてある=自分はヒトでない→ヒトと同じになりたいという思考過程から、高校に入学して人間と一緒に学ぶことを望みます。

 アンドロイドであることは周囲にはヒミツにして、生徒たちの間では人と同じように生活を始めるわけですが、アンドロイドと人間では生活様式の違いが結構出てくるわけですよね。

 やれ食事をしたい(昼食は燃料ドリンクなのでw)、体育の授業に出たい(運動能力がありすぎる)と欲求が生まれ、少しずつ人間らしさを身につけていくオデット。
 でも、人間に近づくごとに制約が増えていく葛藤もあります……。

 ヒトに憧れるアンドロイド、という筋書きは、古典SFでも使い古されたシチュエーションなんですが、人間が十人十色ならアンドロイドも十把一絡げにはできない存在であるわけです。

 作者や時代や環境によって、アンドロイドの描かれ方は異なります。
 つまり、オデットが集団生活という場において人間関係を学習していく様は、現代の若者が投影している理想の概念なのかも知れませんね。

 ヒトとつくりもの。ココロの在り方。素直に生まれる疑問。

 何が好きなのか?
 何を選べばいいのか?

 そんな単純なことが、案外わかっていないものなんです。
 人間もアンドロイドも。

 オデットはなぜ人間になりたいのか。
 吉沢博士は、なぜオデットを作ったのか。

 そして、鈴木ジュリエッタさんの描くアンドロイドには、はたしてどのような願いが込められているのか。

 ピュアクールなオデットが接することで、その周囲はどこかでねじれかけている気持ちを取り戻していきます。

 本当は、みんないい人。

 SF学園の世界をサラッと描く鈴木ジュリエッタさんですが、随所に照れ隠しのような描写がそうあってほしいという作者の願いなのかも知れません。

 カラクリオデット。
 よろしければご覧ください。

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